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教育コラム

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デジタルネイティブ世代とは?定義や特徴、教育方法などを解説

デジタルネイティブ世代について

子どもの頃からデジタル環境に囲まれて育っている「デジタルネイティブ世代」。しかし、「デジタルネイティブ」と一口にいっても、実にさまざまな定義が存在しています。今回のコラムでは、デジタルネイティブとはどのような世代なのかや、特徴、ポジティブ・ネガティブな側面、そしてデジタルネイティブ世代の問題点や、教育方法に関して解説していきます。

デジタルネイティブの定義は曖昧で、さまざまな主張が存在している

デジタルネイティブとは、子どもの頃や学生時代からネットやPCのある環境で育った世代のことを指します。もともとは、アメリカの作家であるマーク・プレンスキーが提唱した言葉であり、生まれた時からIT環境に囲まれている世代を「デジタルネイティブ」とし、ITの普及以前に生まれて、だんだんと学んできた世代を「デジタルイミグラント」としています。

日本では、1980年前後生まれ以降の世代が該当するとされていて、1976年前後、1986年前後、1996年前後生まれと3区分する主張もあります。また、子どもから学生時代にかけて携帯電話やインターネット、ホームページなどに親しんで来た世代を「デジタルネイティブ第1世代」、TwitterやFacebookなどのSNS、You Tubeなどの動画共有サイトなどを使いこなす世代を「デジタルネイティブ第2世代」とする主張も見られます。

つまり、一口に「デジタルネイティブ」といっても人により定義は様々で、確実に「こうだ」といったものはありません。

ただ、現代のように生まれた時からデジタル環境に囲まれて生きてきた人たちには、共通した特徴が見られるものまた事実で、今後ますますIT化する社会において、デジタルに強いことは大きなアドバンテージとなることでしょう。

今回のコラムでは、デジタルネイティブを「生まれた時からデジタル環境に親しんでいる世代」と定義し、主に未就学児〜小・中高生くらいまでを対象にして話を展開していきます。

デジタルネイティブの特徴。ポジティブ・ネガティブな点を解説

デジタルネイティブの特徴としては、まず生まれた時からインターネットなどのデジタル環境に親しんでいる点が挙げられます。そのため、言葉の意味を調べる際には辞書ではなくインターネット検索をかけるなど、インターネットを介してあらゆる情報を取り入れようとする傾向があります。

ネットは国内だけでなく海外からの情報も容易に手に入り、紙媒体に比べて鮮度の高いものがスピーディーに出回りますから、幅広い知識を身につけることが可能です。しかし、情報の真偽を見抜く力や吟味する能力が足りないと、間違った情報に踊らされてしまう危険性もあります。とはいえ、新聞やテレビなどのメディアでも同様ですから、大きなネガティブ要素であると断じることはできません。

また、リーガル・イリーガル問わず動画共有サイトやネット上の記事など、コンテンツや情報を無料であると考える人が多いことも特徴として挙げられます。

ほかにも、情報をテキストベースよりも動画ベースで取得する人が多いことや、リアルとネット上での出会いを区別する人が少ないといった傾向が挙げられます。くわえて、PCやスマホへの依存度が高く、リアルとネット上での出会いの区別をつけることが少ないなど、さまざまな特徴が見られます。

ネット上でもさまざまな言及がされており、対面でのコミュニケーションが苦手だったり、まずは検索してしまうので、自分の頭で考える能力が足りないだったりと、ネガティブな指摘も多く見られます。

とはいえ、これらは若いデジタルネイティブ世代だけでなく、デジタル環境に適応し親しんでいる中高年や年配者にも見られる傾向です。「デジタルネイティブ世代はこうだから」と世代で区切ってしまうのは対立を煽りかねませんし、教師や親が子どもとデジタル環境について話す際、思わぬ反発を招いてしまう可能性もあります。ですので、単純に「デジタルネイティブ世代」と区切ってしまうのは少々危険だといえるでしょう。

デジタルネイティブ世代に必要な素養は、ネットリテラシーや問題点を知ること

上述したとおり、デジタルネイティブ世代はネットを介して実にさまざまな情報に触れています。

そのため、ネットリテラシーが高くなくては、間違った情報に踊らされてしまったり、悪意のある第三者によってトラブルに巻き込まれたりしてしまう可能性も考えられます。ですから、ネットリテラシーやデジタルネイティブ世代に見られる問題点などを知っておくことは、今の時代に必要な素養だといえるでしょう。本項では、それらについて詳しく解説していきます。

情報にまどわされず、トラブルに巻き込まれないために。ネットリテラシーの重要性

ネットリテラシーとは「ネット上での情報の取り扱い方を理解・整理し、活用する能力」のことですが、ネットマナーのようにモラル的な使われ方もします。また画像や映像などから情報を読み取って分析したり、自分が見ている情報がもたらされた目的や経緯などを見抜く力もネットリテラシーだといえるでしょう。インターネットに触れる機会の多いデジタルネイティブ世代には、ネットリテラシーが何よりも重要です。

たとえば、ある情報を検索したとして、それがデマだったとしましょう。情報を吟味し、分析し、ファクトチェックができなければデマを信じ込んでしまうことになりますし、SNSなどで拡散してしまい、デマの片棒をかついでしまうケースだって考えられます。1つの情報だけでなく、さまざまな見方・角度から精査しなければ、有益な情報は手に入りません。そこで情報を扱う力、つまりネットリテラシーが必要になります。

また、デジタルネイティブ世代はネット上での通販や課金といった決済に積極的な傾向があります。ネットでの決済にはログインIDやパスワード、さらにクレジットカード番号などの個人情報が必要ですから、それらを適切に管理できなければ詐欺や盗難などの事件に巻き込まれかねません。ヤフーオークションやメルカリなどで商品の売買をするケースでも、「この商品は適正価格か、出品者(落札者)は過去に問題を起こしていないか」など、さまざまな点を考慮しなければ思わぬトラブルが生じてしまう可能性もあります。

もちろん、ネットリテラシーはデジタルネイティブ世代だけではなく、すべての性別・年齢にとって重要です。ですが、とくに子どものネット利用に関しては、しっかりとネットリテラシーについて教育しておくことが、デジタル環境と親しむうえで強い味方となるでしょう。

デジタルネイティブ世代の問題点

ネットリテラシーの低さがもたらす弊害のほかにも、デジタルネイティブ世代に見られる問題点はいくつかあります。

たとえば「小さい頃からデジタル環境に囲まれて生活している」だけでは、デジタルを「使いこなせている」ことにはなりません。毎年、新入社員が入社する季節に「今年の新入社員はPCが使えない」とSNSに投稿があり、それなりに反響があるのはもはや風物詩といえるでしょう。

デジタルはあくまで目的のための道具ですから、使いこなせなければ意味がありません。これは情報も同じで、受動的に与えられたものだけを見たり、自分が「欲しい答え」を探したりするだけでは正しい情報を手に入れることは不可能です。

これからの時代は、よりさまざまな面でデジタル化し、情報も複雑化することが予想されます。とくに小さな子どもたちに対しては、高度な情報化社会に適用できる教育を受けさせておくと、将来大きなメリットを得られるでしょう。

そのためにはどのような教育が必要なのかを、以下で紹介していきます。

デジタルネイティブ世代の子どもの育て方(教育について)

上述のとおり、これからの高度な情報化社会に適応するためには、各種デジタル機器や情報を扱う力の育成が必要です。そのためには、小さな頃からデジタルネイティブ世代に適した教育を行なうことが必要不可欠だといえるでしょう。

本項では、デジタルネイティブ世代に効果的な教育方法として「STEAM教育」「プログラミング教育」「ネットリテラシー教育」をそれぞれ解説します。

小中高等学校や大学などにも広まるSTEAM教育

STEAM教育とは、Science(科学)・Technology(技術)・Engineering(モノづくり)・Art(デザイン)・Mathematics(数学)の頭文字からつけられており、複数の学問領域を横断的に学習・指導する教育方法です。

STEAM教育は、現在政府や企業によって多様な取り組みが展開されています。たとえば、文部科学省では理数系教育に関して先進的な教育を行っている高等学校などを「スーパーサイエンスハイスクール(SSH)」に指定し、支援しています。また国際化を図る国内高等学校・大学などを「スーパーグローバルハイスクール」に指定し、特別なカリキュラムを実践する予定もあるようです。

高校・大学だけでなく、小中学校でもSTEAM教育は浸透してきています。小中学校の教育事例では、デジタル環境の導入やプログラミングを授業に取り入れているケースが多くあります。

文部科学省の『Society 5.0 に向けた人材育成~社会が変わる、学びが変わる~』によれば、STEAM教育で身につけるべき力について、「文章や情報を正確に読み解き対話する力」「科学的に思考・吟味し活用する力」「価値を見つけ生み出す感性と力」の3つが提唱されています。これら3つの力は、ネットリテラシーの重要性でも解説したとおり、情報を分析し取捨選択する能力や、論理的に思考するために必要不可欠ですから、デジタルネイティブ世代にも重要な教育だといえるでしょう。

参考:Society 5.0 に向けた人材育成~社会が変わる、学びが変わる~ (本文)

「プログラミング思考」を学べるプログラミング教育

先程少し触れたプログラミング教育も、デジタルネイティブ世代にとって役に立ちます。本教育は2020年度からプログラミング教育が小学校で必修化されることもあり、注目を集めています。

プログラミング教育の大きな目的としては「社会の大きな変化に対応できる人材の育成」が挙げられます。文部科学省の『小学校段階におけるプログラミング教育の在り方について(議論の取りまとめ)』によると「現在、社会や産業の構造が変化していく中で、私たち人間に求められるのは、定められた手続を効率的にこなしていくことにとどまらず、自分なりに試行錯誤しながら新たな価値を生み出していくことであるということ、そして、そのためには生きて働く知識を含む、これからの時代に求められる資質・能力を学校教育で育成していくことが重要である」としています。

受動的な姿勢ではなく、能動的に自ら考え、問題を発見し、解決方法を見出して、実行する能力の育成を目的としており、これらを達成するために重要なポイントが「プログラミング思考」です。同資料では、プログラミング思考を次のように定義しています。

「自分が意図する一連の活動を実現するために、どのような動きの組合せが必要であり、一つ一つの動きに対応した記号を、どのように組み合わせたらいいのか、記号の組合せをどのように改善していけば、より意図した活動に近づくのか、といったことを論理的に考えていく力」

プログラミングを行なうときには、処理する対象の細分化や、実行時の繰り返しや条件分岐などがなされます。複雑な物事を細かく分解して何が問題なのかを見つけやすくする点や、問題点のなかでも何が重要なのかを導き出す過程は、デジタルネイティブがデジタル機器や情報を扱う上でも大いに役立つことでしょう。

現状、小学校でも少しずつプログラミング教育が行われてきていますが、実は家庭でもカンタンに学習することが可能です。

代表的なものを挙げますと、MITメディア・ラボが公開しているビジュアルプログラミング言語で、マウスだけで直感的な操作ができる「Scratch(スクラッチ)」や、Appleが開発した「Swift(スウィフト)」などがあり、いずれも無料で使用可能です。マニュアルやチュートリアルなども充実していますので、子どもが1人でもわかりやすく、特別なソフトウェアを入れずともすぐに始められます。

これらはデジタル環境を受け身としてではなく、ITを使いこなすための道具として使うには最適な教育ですので、保護者の方はぜひ導入を検討してみてはいかがでしょうか。

出典:小学校段階におけるプログラミング教育の在り方について(議論の取りまとめ)
参考:Scratch
参考:Swift

ネットリテラシーは無料の教材で学ぶことができる

デジタルネイティブ世代のネットリテラシーの向上が重要であることは先の項目で述べましたが、現状はどのような教育が行われているのでしょうか。

たとえば、内閣府は令和2年に「春のあんしんネット・新学期一斉行動」を行い、スマホのフィルタリングや、保護者がデジタルデバイスにアクセスできる時間やサービスなどのカスタマイズができるペアレンタルコントロールの普及を推進しています。

文部科学省では、クイズ形式でネットリテラシーについて学べる「ちょっと待って!スマホ時代のキミたちへ~スマホやネットばかりになっていない?~2020年版(小学校低学年用)」を配布しています。

このように、国が主体となってさまざまな啓蒙活動を行っていますが、一般に広く普及しているとは言えないでしょう。教育機関に任せておくだけでは不十分であるなかでは、家庭で学習の機会を設けるしかありません。幸い、無料で使用できるウェブサービスや書籍は思いのほか充実しています。

たとえば、株式会社KDDIは、小学校4年生〜高校3年生を対象として「ネットスキル診断」を公開しています。ネットリテラシーに関する問題を○☓で答えていく形式となっておいて、1問毎に回答・解説が表示される解りやすさが好印象。

またFULMAが公開している「ネットリテラシー学習アニメ」では、個人情報やフェイクニュースについて、アニメーションを観ながら学ぶことができます。

ほかにも、株式会社学研プラスが公開している電子書籍「楽しみながら学べる学習まんが サイバーセキュリティのひみつ」では、漫画を楽しみながらネットリテラシーについて学習することが可能です。

これらを使って子どもの頃からしっかりと学んでおけば、ネット上での悪意ある投稿を見抜いたり、トラブルを避けやすくなったりするでしょう。

参考:令和2年「春のあんしんネット・新学期一斉行動」:子ども・若者育成支援
参考:スマホやネットばかりになっていない? ?
参考:ネットスキル診断
参考:ネットリテラシー学習アニメ「個人情報」フルマアカデミー
参考:ネットリテラシー学習アニメ「フェイクニュース」フルマアカデミー
参考:サイバーセキュリティのひみつ : IPA情報処理推進機構

まとめ

今回はデジタルネイティブ世代について、定義やポジティブ・ネガティブな面、問題点や教育方法などを解説しました。

生まれた時からデジタル環境に親しんできている世代は、これからもどんどん増えますし、いずれは全ての人が「デジタルネイティブ」になるとも言えます。そうなった時、高度な情報化社会に適応できるのは受動的ではなく、能動的にデジタルを扱える人々です。そのためには、子どもの頃からの教育や、大人の方にとっては意識の変革が重要であるといえるでしょう。

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